2018年2月6日火曜日

2018 SL中日本シリーズRound1 レースレポート

 いよいよ開幕を迎えた2018SL中日本シリーズ。開幕戦のカテゴリーはYAMAHA SS & SuperSSクラスのみとなったが、各レースで熱戦が繰り広げられた。
 朝の有料フリー走行、公式練習を経て行われたタイムトライアルでは、前年の同クラス総合ランキング2位の清川善文(ハラダカートクラブ/FA-KART)がトップタイムをマーク。2位には鈴木七瀬(トレンタクワトロ鈴鹿/Crocpromotion)、3位には里中祐基(ハラダカートクラブ/FA-KART)がつけた。

 予選ヒートは10周。トップ2の清川、鈴木は順当にポジションキープ。3位には井上珀(ハラダカートクラブ/TONYKART)が浮上するが、すぐさま里中がこれを返す。その後方では上村和也(ハラダカートクラブ/TONYKART)が追走。清川はハイペースで飛ばし後続を引き離す。鈴木は少しペースが上がらず里中に追いつかれた。8周目、里中が鈴木を攻略し2位に浮上。トップチェッカーは清川。以下里中、鈴木、井上、上村と続いた。

 早くも第1戦の決勝ヒート。PPの清川はホールショットを決める。鈴木はイン側スタートの利を生かし2位に浮上。里中は3番手、井上は4番手、5番手には上村。その後方では黒谷颯(NEXT-ONE/KOSMIC)と吉田彰都(ハラダカートクラブ/FA-KART)がバトルを展開。レースは大きな順位変動無く中盤へ。清川はハイペースで独走状態を築き、鈴木も追いかけるがその差は開いていく。鈴木の後方では井上が里中に追いつきオーバーテイクのチャンスを伺っている。このバトルは終盤まで続くが井上は里中をなかなか攻略できない。レースは15周を終えてチェッカー。清川は第1戦の優勝を果たし、2位は鈴木。3位は井上からの攻撃を守りきった里中。井上が4位。以下上村、黒谷とフィニッシュした。

 第2戦の決勝ヒートは波乱のレースとなった。清川はホールショットこそ奪ったものの、最初の3コーナーで2番手に浮上した鈴木の攻撃を受け4位にドロップ。その隙を見て里中がトップに浮上。しかし鈴木はすぐに里中をオーバーテイクしトップに上がる。1周目は鈴木、里中、井上、清川。2周目3コーナーで里中が鈴木のインを突きトップに返り咲く。その間隙をぬって井上もすずきをパスし、鈴木は3番手にドロップ。序盤からトップ4台が一触即発の接近戦を演じる。しかしその体制はすぐに崩れ去る。3位争いの鈴木と清川がまさかの接触。2名とも最高峰までドロップ。トップ争いは里中と井上のバトルとなった。後方では上村が3番手に浮上し、それを長谷川敬(ハラダカートクラブ/FA-KART)と吉田が追う。里中は井上の執拗な攻撃をうまく捌き隙を見せない。井上も果敢にアタックを試みるもペースの乱れもあり、あと一歩が攻めきれない。このトップ争いは終盤までもつれ込みファイナルラップ。里中は最後まで井上を前に出さず嬉しい初優勝。井上も自身最高位となる2位を獲得。3位は上村。4位争いは長谷川が制し、吉田が5位でフィニッシュした。

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2015年7月7日火曜日

SL中日本シリーズ Round5 YAMAHA SSクラス



 例年に加えて激しいYAMAHA SSクラス。タイムトライアルでトップタイムをマークしたのは岩田啓佑(ハラダカートクラブ/FA-KART)。2位はランキングトップの高田唯希(トレンタクワトロ鈴鹿/ART GP)。3位は上村和也(ハラダカートクラブ/TONYKART)、4位は岡山直樹(NEXT-ONE/TONYKART)。予選ヒートは岩田がホールショットから逃げの体制に入る。高田が2位、3位は上村。4位には小田宗孝(ハラダカートクラブ/TONYKART)が浮上し、岡山はドロップしてしまう。岩田がこのまま逃げ切るかと思われたが、中盤からは高田のペースが素晴らしく、6周目に岩田をパス。トップに浮上するとそのまま岩田を引き離しトップチェッカー。2位は岩田。3位上村、4位小田、5位は清川善文(ハラダカートクラブ/FA-KART)。

 第9戦決勝ヒート。高田がホールショットを決めてトップをキープ。2位は岩田であったが、高田のペースについていけない。3位、4位はそれぞれ上村、小田のベテランがキープ。その後方では清川、岡山、辻元拓馬(ハラダカートクラブ/FA-KART)がポジションを争う。序盤、後方集団でアクシデントが発生。ここで復帰を試みるカートと高田がまさかの交錯。高田はコースアウトを喫しそのままリタイヤとなってしまった。変わってトップに浮上したのは岩田。後方は大きなマージンがある。2位は上村が抜け出し、小田が3位をキープするが、岡山、辻元、清川が攻め立てる。12周目、一瞬の隙を突かれた小田は、岡山と接触。岡山は復帰できたが小田はリタイヤ。辻元がこの感激を縫って3位に浮上。復帰した岡山は6位。レースはこのままフィニッシュを迎え、岩田が今シーズン3勝目。2位は上村。3位辻元。4位清川、5位臼井卓士(トレンタクワトロ鈴鹿/KOSMIC)となった。

 第10戦決勝ヒート。このレースもホールショットは高田。そして岩田が追走。3位は上村。高田は序盤、岩田を引き離すが、中盤からは岩田が高田に迫っていく。3位争いは上村、清川、辻元の3名だが、なかなかポジション変動には至らない。その後方では吉田彰都(ハラダカートクラブ/FA-KART)以下が大きな集団を形成する。トップ争いはいよいよテールトゥノーズ。12周目岩田が高田をパスしトップに浮上。しかし、高田は13周目、すぐさま抜き返しトップに返り咲く。その後、高田は岩田に隙を見せずトップチェッカー。第9戦で落とした悔しさを晴らした。岩田は2位でわずかながらチャンピオンへの可能性を残した。3位は上村。4位清川、5位辻元。6位は吉田が後方からの追撃を防ぎきりフィニッシュした。


SL中日本シリーズ Round5 SSチャレンジカップクラス


 SSチャレンジカップクラスには10名のドライバーが参戦。チャンピオン争いも後半戦に入っていく。タイムトライアルでトップタイムをマークしたのは鈴木七瀬(トレンタクワトロ鈴鹿/GILLARD)。2位はランキングトップの黒谷颯(NEXT-ONE/INTREPID)。予選から鈴木と黒谷はマッチレースを展開。チャンピオン争いとともに激しいバトルになる。この予選ヒートは鈴木が制し決勝のPPを獲得。黒谷は2位。3位は澤口宙征(ハラダカートクラブ/FA-KART)。4位は岡部雅(NEXT-ONE/MARANELLO)。

 第9戦決勝ヒート。オープニングラップは黒谷がトップで帰ってくる。2番手には鈴木が追走。3位は岡部が浮上し、4位は澤口。トップ争いは微妙な間隔を保ちながら黒谷がキープする。鈴木はもう少しオーバーテイクには届かない。その後方3位争いは澤口が岡部に追いつき、10周目に澤口がオーバーテイク。岡部はその後5位までドロップしてしまう。黒谷は難しいコンディションを安定した走りでトップチェッカー。2位は鈴木。3位は澤口。4位は藤田雅也(NEXT-ONE/TONYKART)が追い上げた。

 第10戦決勝ヒート。鈴木はこのレースでホールショットを決めトップをキープ。2位は黒谷は追走し、その直後に澤口が虎視眈々と狙う。ポジション変動はないものの、緊張感あるレースを展開。中盤、澤口がオレンジボールを振られ緊急ピットイン。カートを修復してすぐさまコースに復帰する。これでトップ争いは鈴木と黒谷の2名となった。3位は藤田が浮上し、その後方からハイペースで笠井雅進(ハラダカートクラブ/FA-KART)が追い上げる。鈴木は黒谷にオーバーテイクの隙を見せずトップチェッカー。なんとかランキング争いに踏みとどまった。黒谷は着実に2位。注目の3位争いは、ファイナルラップの最終コーナーで笠井が仕掛けるが、藤田はこれを防ぎきり3位を守った。笠井は4位フィニッシュ。5位は里中祐基(ハラダカートクラブ/FA-KART)となった。


SL中日本シリーズ Round5 YAMAHA TIAジュニアクラス


 5名のドライバーがエントリーしたYAMAHA TIAジュニアクラス。タイムトライアルでトップタイムをマークしたのは静谷龍亮(ハラダカートクラブ)。2位は加藤彰貴(ハラダカートクラブ)がつける。予選ヒートは静谷が危なげなくトップをキープ。加藤が2位で追走し、3位は松岡太志郎(TEAM CYOPIT)、龍野央樹(ハラダカートクラブ)が争う。予選での順位変動はなく、静谷、加藤、松岡の順でフィニッシュ。

 第9戦の決勝ヒート。スタートで加藤がトップを奪う。静谷は2位、3位は松岡。トップ争いは接近戦。2周目、早くも静谷が加藤をパスしトップを奪取。静谷はハイペースで加藤を引き離す。加藤も静谷には離されるものの、3位以下には十分なマージンを築く。3位争いは龍野が松岡を攻略。レースはそのまま進行し、静谷が3戦ぶりの優勝。加藤が2位、3位は龍野となった。

 第10戦の決勝ヒート。今度は静谷がホールショット。2位は加藤。3位に龍野が浮上し、松岡は4位にドロップ。5位からは細川舞人(NEXT-ONE)が追走。静谷は持ち前のスピードを生かしぐんぐんペースアップ。2位との差を大きなものとする。加藤は2位をキープ。3位は龍野が走行していたが、8周目にスピンを喫す。その間に、4位争いをしていた松岡と細川に先行される。レース後半、松岡がまさかのコースアウトでドロップ。細川が3位に浮上する。静谷は危なげなくトップチェッカー。2位は加藤、3位は細川、4位龍野、5位は松岡となった。


2015年5月19日火曜日

鈴鹿選手権シリーズ 第3戦 エントリーリスト



鈴鹿選手権・第3戦は5月22-24日の日程で開催される。
ハラダカートクラブからは17名のドライバーが出場する。

J-RMCクラス
岩田啓佑(FA-KART)

Parilla X30クラス
稲寄速人(FA-KART)

カデットオープンクラス
伊藤琢磨(FA-KART)

SFCクラス
岡本孝之(CRG)
藤松楽久(FA-KART)
高瀬啓太(TONYKART)

YAMAHA SSクラス
広瀬光結(FA-KART)
大橋優樹(FA-KART)
真弓陽(FA-KART)
静谷優佑(FA-KART)

PRD Avantiクラス
浅野秀彦(FA-KART)
山本大輔(FA-KART)
辻野弘之(FA-KART)
笠井雅進(FA-KART)
葛西佑紀(CRG)
小田宗孝(TONYKART)
澤口宙征(TONYKART)

エントリーリスト
http://www.eikoms.com/Info/2015/2015SuzukaRd3_Entry.pdf

全日本選手権 西地域 第2戦 中山カートウェイ


全日本選手権の西地域の第2戦は、岡山県・中山カートウェイにて5月16-17日の日程で開催された。FA-KART RT+HKCからは2名のドライバーが参戦。FP-Jr.カデットには伊藤琢磨(FA-KART/YAMAHA/DL)、FP-ジュニアクラスには静谷優佑(FA-KART/YAMAHA/YH)。

FP-Jr.カデットクラス
16名のドライバーが参戦したFP-Jr.カデットクラス。伊藤はレース日に今週初めてフレッシュタイヤを投入。公式練習を経て行われた公式予選でトップタイムをマーク。予選ヒートのPPを獲得した。続く予選ヒートでは序盤トップを快走するも、中盤には2位にドロップする。3位の選手に追い上げられ苦しい展開となったが、なんとか2位を守りフィニッシュ。決勝は2番手からのスタートとなる。
決勝ヒートは25周の長丁場。ここ中山はイン側スタートが有利で、スタートで伊藤は3番手にドロップ。さらにキャブレターの調整がうまくいかず、序盤でポジションを失い6番手まで順位を下げることとなってしまった。しかし、中盤前からペースが上がっていき、今度はどんどんポジションを回復していく。終盤、ついにスタートポジションと同じ2位までポジションを上げる。だが、トップの選手ははるか前方で独走しており、伊藤の快進撃もここまで。見事開幕戦に続く2位を獲得。公式予選でPPを獲得しながらの2位は少し悔しい部分もあるが、長いシーズンと序盤の苦しかったペースを考えれば上出来の2位であった。


FP-ジュニアクラス
22台がエントリーしたFP-ジュニアクラス。短いコースでの開催とあって、各ドライバーのタイム差は僅差で、コンマ1秒で大きく順位が変わるレースとなった。公式練習後の公式予選。2グループに分かれて行われた。最初のグループに入った静谷は今週の自己ベストをマークしグループ8位くらいに入る。トップとはコンマ2秒ほどだ。続く後半のグループが終わった後の総合順位は12位。全日本参戦2戦目で中盤のグリッドを手に入れた。予選ヒートはアウト側スタートなので、厳しい展開が懸念されたが、積極的にいった静谷は10位でオープニングラップを終える。しかし、2周目、最終セクションで激しいポジション争いの最中アクシデントが発生。最終コーナーアウト側に振られた静谷ははじき出され、ホームストレートの外側にあったタイヤバリアに激しくクラッシュ。他でもアクシデントが発生しており、レースは赤旗中断となる。現状からすぐにレースが再開されることが難しくなり、1時間後に再スタートすることとなった。再レースの予選ヒート。先ほどと同じく静谷はオープニングラップを10位でクリア。さらに前を目指しペースアップを図る。2周目2コーナー、前方の選手が、前の選手にオーバーテイクを仕掛ける。しかし、そのドライバーがスピンし、直後にいた静谷が巻き込まれる。シャーシを損傷しリタイヤ。レースペースに自信があっただけに悔しい。
決勝ヒートは18番手グリッド。タイヤの磨耗は他のドライバーよりも少なく、レースペースが好調なので、30周の中でどれだけ順位を上げられるか注目された。スタートは展開が非常に悪く、オープニングラップは最下位。しかし、すぐに2台をパスしさらにその前のグループに急速に接近していた。が、4コーナーでまさかのコースアウト。当たり所が悪く、シャーシを破損しリタイヤ。静谷は今回で大きく成長し、公式予選などのペースを考えれば十分上位でフィニッシュすることが可能であった。


次回の全日本選手権西地域の第3戦は、岐阜県・フェスティカ瑞浪にて、KFクラスとともに開催される。

FP-Jr.カデット リザルト
http://www.kart.jp/wp-content/uploads/result_20150517_cadets.pdf

FP-ジュニア リザルト
http://www.kart.jp/wp-content/uploads/result_20150517_jr.pdf

2015年5月14日木曜日

全日本選手権(西)第2戦・中山大会


全日本選手権(西)第2戦は、岡山県・中山カートウェイにて5月16-17日に開催される。
FA-KART RT+HKCからは、FP-Jr.Cadetクラスに伊藤琢磨(FA-KART/YAMAHA/DL)。FP-Juniorクラスには静谷優佑(FA-KART/YAMAHA/YH)の2名が参戦する。

伊藤は開幕戦で2位に入っており、今シーズンとしてはまずまずのスタートを切った。静谷は初参戦ということもあり、全日本の洗礼を受け上位フィニッシュとはならなかった。伊藤はシーズンを見据えて2年ぶりの優勝を狙う。静谷はポイント圏内でフィニッシュを目指しながら、更なる上位で走れるよう練習を重ねた。

今週末の天候は金曜日・土曜日が雨予報で、日曜日のみ晴れマークがついている。なれないコースでは不利な戦いが強いられそうだが、それを跳ね返すことを期待する。